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ニュージーランドの家族集団会議(FGC)を学びに行ってきました。

3月15日から22日まで、ものあふばの森本さん、坂東さん、そして島根あさひ社会復帰促進センターの毛利さんと、ニュージーランドに行ってきました。NZのFGCを学ぶためです。NZは人口が400万人で、羊4000万匹いるのどかな観光および第一次産業の国です。
FGCは修復的司法(RJ)の手法の一つで、子どもの非行や虐待の問題に対して、子どもたちの健全育成や回復を達成するために、家族や周囲の人々、被害者など、当事者同士の話し合いを実施するものです。NZでは1989年のChild, Youth, and Family 法に基づいて、子どものケアと問題行動への対応方法として位置付けられています。
これから何回かにわけて、NZで見てきたこと、学んだことについて書いていきたいと思っています。下は、FGCコーディネーターと一緒に撮った写真です。ふじおかじゅんこ
ニュージーランドの家族集団会議(FGC)を学びに行ってきました。_a0168110_8144942.jpg

# by monoafuba | 2010-03-24 08:23

 2010年度研修講座のご案内 『性暴力への実際的対応』


下記の研修講座を大阪にて開催します。
ご関心のある方に、お知らせください。
ご参加をお待ちしております。


◇ものあふば主催 2010年度研修講座のご案内 「性暴力への実際的対応」◇

 性暴力は身近に存在しています。現在の社会は、見て見ぬふりをして被害者に我慢を
強いているかと思えば、見過ごせない状況になると一転して加害者をモンスター扱いし、
司法に委ね、地域から排除したりします。しかし、性暴力行為が被害者を始めとする周囲
の人々に及ぼす悪影響は大きく、どんな状況であっても見過ごすことはできません。
また、加害者を排除するだけでは、性暴力はなくならないばかりか、差別や抑圧といった
新たな暴力を生み出すことになりかねません。

 本講座は、性暴力の被害を減らすために、私たちができることを考え、実行することを
進めることを目的としています。基礎講座では、性暴力の加害と被害について、現在の
知見に基づく適切な理解を進め、性暴力行動への初期対応について学びます。
専門講座では、実際に行われて成果をあげている性暴力行動変化のためのプログラム
について学び、より具体的なプログラムの進め方を実際場面に応じて習得します。
本講座の受講を通して、実際に性加害者の治療教育プログラムを実施、運営できるよう
になることが期待されます。

【日程】
基礎講座:  2010年4月24日(土)、25日(日)
専門講座Ⅰ: 2010年5月22日(土)、23日(日) 
専門講座Ⅱ: 2010年6月26日(土)、27日(日) 
 *時間は、各講座とも1日目(土曜日)は13:30~16:30、2日目(日曜日)は10:00~16:30

【場所】
  ドーンセンター(大阪府立男女共同参画・青少年センター)
   アクセス:http://www.dawncenter.or.jp/shisetsu/map.html

【参加費】
 基礎講座  10,000円
 専門講座Ⅰ 12,000円
 専門講座Ⅱ 12,000円
 全講座    30,000円(一括振込の場合のみ)
 *各講座とも、1日のみ参加の場合も同額となります。

【研修講座の概要】
 お申し込みの前に、研修講座のチラシにて詳細をご確認ください。
 お手元にチラシがない方は、下記のメール宛てにご連絡ください。
 タイトルに「研修講座チラシ送付希望」と記入し、チラシの送付先メールアドレスをご記入ください。
 メール送付先:monoafuba@excite.co.jp

【申込方法】
 チラシに添付されている申込用紙に必要事項をご記入の上、FAXまたは郵送にてお送りください。
 以下のお申し込みフォームをメールに貼り付けてmonoafuba@excite.co.jpまでお送り頂く場合は、
 振込などの詳細をチラシにてご確認ください

【申込締切】
 各講座の8日前までに申込書送付と参加費のご入金をお済ませください。
 *基礎講座の締め切りは2010年4月16日(金)です。
 *参加人数に限りがあります。定員に達した場合はお断りすることがありますのでご了承ください。

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【お申し込みフォーム】
1.参加を希望される講座を記入して下さい。
  □基礎講座
  □専門講座Ⅰ
  □専門講座Ⅱ

2.参加者名(フリガナ):
3.住所: 〒
4.電話:
5.FAX:
6.電子メール:
7.職業・所属:
8.参加費のお振り込みについて
  (参加者名と振込人名義が異なる場合は以下にご明記ください。)
  <        >の名義で、<      円>、振り込みます。
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◆もしよろしければ、以下のアンケートにもお答えください。

  A) この研修をお知りになったきっかけは? (○印を付けてください)
    1.チラシを見て(入手先:                                )
    2.ブログを見て
    3.知人からの紹介
    4.その他(                                       )

  B) この講座に期待すること、学びたいことなどがあればお書きください。
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【申込書送付先・問い合わせ先】
 主催団体「ものあふば」
 〒530-0047 大阪市北区西天満4-1-4 第三大阪弁護士ビル503号 葛城・森本法律事務所気付
 FAX:06-6365-1213  電子メール:monoafuba@excite.co.jp
 団体ブログ:http://monoafuba.exblog.jp/
 *お問い合わせはFAXか電子メールにてお願いします。
  電子メールには件名に「研修講座について」とご明記ください。


◇◆◇◆◇◆各講座の詳細について◇◆◇◆◇◆

各講座:定員50人
 【基礎講座】 性暴力とは何か
  ■目的:性暴力の被害と加害について理解を深め、性暴力が生じた際の適切な初期対応について知る
  ■対象:性暴力の被害への支援と加害問題への対応に関心のある人
  ■プログラム(予定);
   <4月24日(土)13:30~16:30>  
    ・性暴力とは何か ~加害・被害のつながり~   
    ・性暴力について考えるワーク   
    ・性暴力の特徴      ほか 
   <4月25日(日)10:00~16:30>
    ・性加害・性被害の理解
    ・二次被害について考えるワーク
    ・性暴力と法律      ほか

 【専門講座Ⅰ】 性暴力治療教育の概論
  ■目的:治療教育プログラム全体の設計について学ぶ
  ■対象:実際に性暴力加害者に対応する必要がある方、性暴力行動変化のための効果が期待できる
       介入方法を学びたい方
  ■内容(予定);
   A)治療教育プログラムに導入するまでの条件整備について
      ①アセスメント(プログラム実施の枠組み、プログラムの内容等の検討)
      ②枠組み設定(在宅で実施する場合、施設内で実施する場合)
      ③ニーズ評価とリスクアセスメント
   B)治療中の再発を防止するために(在宅処遇、施設内処遇)
      ①モニタリング
      ②安全プラン
      ③評価と処遇方針の変更

 【専門講座Ⅱ】 性暴力治療教育の実際
  ■目的:治療教育プログラムにおける学習内容と行動変化に向けた面接などの運営方法について学ぶ
  ■対象:治療教育プログラムの実際で具体的な方法について詳細に学びたい方。自分で治療教育に
       携わりたい方
  ■内容(予定):治療教育プログラム~その内容と効果的実施~
    ①プログラムの構成、目標、実際
    ②青少年向けプログラムの構成、目標、実際
    ③個別面接(変化への動機付け、個別特性に応じた支援)
    ④グループによる治療教育の実際(グループの立ち上げ、グループ技法)
    ⑤家族向けプログラム

 *専門講座のプログラムの詳細は、ブログ等にて後日ご案内します。


【全講座で使用するテキスト】
  ティモシー・J.カーン著・藤岡淳子監訳 <性問題行動・性犯罪の治療教育2>
  『回復への道のり パスウェイズ 性問題行動のある思春期少年少女のために』誠信書房、2009年
  定価:4,200円(税込)  書店やアマゾンなどでご購入頂けます(当日受付でも販売いたします)。

【講師プロフィール】 
 浅野 恭子(あさの・やすこ)
   児童福祉分野で、性問題行動をもつ子どもたちの支援にあたっている臨床心理士。京都女子大学
   大学院修士課程修了(児童学専攻)。共著に『関係性における暴力』(岩崎学術出版社)、『学校安
   全と子どもの心の危機管理』(誠信書房)、共訳に『回復への道のりロードマップ』、『回復への道の
   りパスウェイズ』(誠信書房)、『フットプリント』(明石書店)など。

 野坂 祐子(のさか・さちこ)
   大阪教育大学学校危機メンタルサポートセンター准教授。お茶の水女子大学大学院博士後期課程
   単位取得後退学。人文科学修士(お茶の水女子大学)。お茶の水大学学生相談室カウンセラー、
   武蔵野大学心理臨床センター相談員などを経て現職。専門は、発達臨床心理学・ジェンダー学。
   犯罪被害者や遺族への支援、学校危機時の介入支援のほか、HIVや性感染症など性の健康に関
   する取組みをしている。主な著書(共著)に『学校安全と子どもの心の危機管理』(誠信書房)、『被害
   者心理とその回復』(ゆまに書房)など。

 藤岡 淳子(ふじおか・じゅんこ)
   大阪大学大学院人間科学研究科教授。上智大学文学研究科博士前期課程、米国南イリノイ大学
   大学院修士課程修了。人間科学博士(大阪大学)。府中刑務所首席矯正処遇官、宇都宮少年鑑別
   所首席専門官、多摩少年院教育調査官などを経て現職。専門は、非行犯罪臨床心理学。島根あさ
   ひ社会復帰促進センター社会復帰促進部アドバイザー。児童、少年、成人の性犯罪者を初めとする
   非行・犯罪行動変化のためのプログラムの運営とスーパービジョンをしている。主な著書に『性暴力
   の理解と治療教育』・『非行少年の加害と被害』(誠信書房)、『関係性における暴力』(岩崎学術出版社)
   など。

 森本 志磨子(もりもと・しまこ)
   弁護士、非常勤裁判官(調停官)。神戸大学法学部卒業。司法修習生を経て現職。専門は、法律
   (一般民事、家事、刑事)。児童虐待、いじめ・体罰、非行等の諸問題に関し、子ども・被害者の
   代理人、少年付添人、児童相談所の代理人、学校のアドバイザーとして法的支援を行う。また、
   児童養護施設の第三者委員や、施設の当事者グループ(CVV)の事務局として、施設内外における
   当事者の人権の実現や居場所作りに向けた取り組みをしている。 
# by monoafuba | 2010-02-17 19:10